日本で寝たきりになる疾患のなかで1位に選ばれたのは脳梗塞です。
脳梗塞は、心臓から脳へのいくつかの血管で起こる疾患で、大きく二つに分けられます。
- 弱くなってる血管壁が高い血圧に耐え切れず破裂して生じる脳出血
- コレステロールなどで狭くなった血管が詰まってしまう脳梗塞です。
高齢者は特に寒くなる秋と冬に血管が収縮し、血圧が高くなり、脳血管が弱まりやすいので、無理な運動や急に力を入れることなどは控えることをお勧めします。
それでは、脳梗塞とは何なのか?予防方法はあるのか詳しく見てみましょう。
脳梗塞の初期症状と前兆症状
脳梗塞の初期症状は、片麻痺(へんまひ)を含めて様々な症状を示している。
発症年齢が年々低年齢化し社会的に大きな問題になっているため、脳梗塞の前兆症状初期症状は知っておいた方が予防方法の一つにもなると思います。
脳梗塞の前兆症状
- 極度のめまい : グラグラしながら歩くことや、モノが2つに見える症状。
- 深刻な頭痛 : 意識を失うほどの激しい頭痛。
- 言語障害 : 他人の言葉を理解できなくなる。
- 視力の問題 : 脳梗塞が後頭葉に発生すると、視力に問題が起こることがある。
- どもりがちな発音 : 話をするときに発音がどもったり、食べることが難しい。
脳梗塞の初期症状
- 突然の片側(片方)麻痺
- 顔面神経麻痺
- しびれ
- 飲み込むのが困難になる
- 視力、視野障害
- めまいを伴った歩行障害
- 発音障害
- 頭痛を伴った嘔吐
- 言語障害
- 意識の低下
これらの脳梗塞の前兆症状は単独でおきることもあるがいろいろなことが同時に現れることもあります。
脳梗塞は時間の戦いである緊急疾患です。
特に脳梗塞がひどい場合は、発症3〜4時間以内に病院に到着すると、血栓溶解剤(※注1)を使用することができますが、病院に到着する時間が遅れるほど効果的な治療は難しくなります。
また、脳梗塞の前兆症状が軽微だったり、一時的だったという理由で、
そのまま放置する場合は、数時間あるいは数日内に必ず再発するので、ご注意が必要です。
注1 血栓溶解剤
血液凝固によって形成された塊を溶かす薬剤。
脳梗塞の予防
脳梗塞を予防するためには、まず糖尿病、高血圧、禁煙の改善が大事です。
脳梗塞は、脳に血液を供給する血管が詰まったり裂けて発生する疾患高血圧がある場合塩辛くい食事はを避けて規則的な運動が必要です。
糖尿病にも、カロリーを制限して肥満症を調節し、適切な運動が必要です。
また、喫煙は血管に異常を起こすので動脈硬化症の患者の脳梗塞発生頻度を高めるため、禁煙は必ず必要です。
簡単な予防方法
- 規則的な運動をする : 1回あたり30分以上、1週間に4回以上するのがよいです。ただし季節の変わり目と気温が急速に落ちた日には、体温の調節に気をつけましょう。
- 過食しない塩辛く食べない : 特に脂っこい食べ物は避けてください。
- タバコを吸わない。
- お酒は控えるのが原則、やむを得ない場合は、一杯で終わりにする。
- 高血圧、心臓病、糖尿病、動脈硬化症、高脂血症などのために、医師が処方した薬は勝手にやめない。
- ストレスをできるだけ早く健全な方法で解く。
- 脳梗塞の前兆症状が現れた場合、すぐ専門病院へ行く必要がありますが、遅くとも発症後3時間以内に病院に到着するのが良いです。
事前に病院を決めておきましょう!
前兆症状がない場合も、家族の中でお年寄りの方がいる家庭なら事前に病院を決めておいてください。
多くの人々が緊急事態が発症したにもかかわらず、遠くの大学病院の緊急治療室に行く場合があります。
悪い方法とはいえないですが、このような場合は、ゴールデンタイムを逃すことになりますので望ましくないとおもいます。
また、首都圏にある病院に行っても迅速な措置が行われないことがありますので、緊急時に備えて自分が活動する地域周辺の神経外科専門医がいる病院を事前にチェックしておくのがよいです。
脳梗塞が発症して心の余裕がないせいで病院までタクシーに乗って行く人もいますが、患者を病院まで最も速く搬送するのは救急車ですので必ず救急車をご利用ください。
実際に脳梗塞患者が救急車に乗ってゴールデンタイムを保った場合は、53%、タクシーなど他の交通手段を使用した場合には、29.7%にとどまったという結果もあります。
実際に私の親戚も脳梗塞で倒れましたが、治療できるゴールデンタイムを逃して今も寝たきりです。
原因の一つは最初行った病院で治療不可能って言われて、その後また救急車を呼ぼうとしないでタクシーで周辺を回ったそうです。
救急車は何回でも利用できるので、緊急な時は必ず救急車で移動してください。
脳梗塞で倒れた有名人・芸能人
最近、脳梗塞で倒れた磯野貴理子さんの話で驚きましたね!
いつも元気に見えた方だったので本当にびっくりしましたが、現在は夫の看病もあり徐々に回復されてる感じですね。
磯野貴理子さん以外にも脳梗塞で倒れた事がある有名な方達がいましたので紹介します。
【磯野貴理子】
2014年10月28日緊急入院
発症年齢50歳
【西城秀樹】
2度の脳梗塞
1回目:2003年6月
2回目:2011年12月
発症年齢48歳と56歳
【長嶋茂雄】
2004年3月に自宅で倒れる
長嶋茂雄さんの場合は発見がやや遅れたということや年齢的なせいもあって、
後遺症が残ってしまいました。
発症年齢68歳
【大橋未歩】
2013年1月自宅で倒れて夫が見つけてすぐ病院へいき、軽度の脳梗塞と診断されました。
発症年齢35歳
【麻木久仁子】
2010年「しびれ」を感じてご自分で病院へ行って脳梗塞と診断されました。
発症年齢48歳
まだまだいらっしゃると思います。
脳梗塞って年齢に関係なく起きる可能性があると言う事が大事だと思います。
また、5分前まで元気だった方がいきなり倒れる可能性がたかいので、日常生活から気をつけなきゃいけないことだと思います。
脳梗塞予防に良い食べ物
脳梗塞は、食習慣によって発症する確率が高い疾患です。
ソーセージ、肉類、ラーメンなどのコレステロールを多量に含有された食品は、動脈硬化、高脂血症、高血圧、糖尿病などの脳梗塞を原因となる病気をおこしやすいので、摂取を控える必要があります。
サケ、ニシン、サバなどの摂取をお勧めします。
フルーツは糖尿病の人は避けるべきで、正常な人は桃、柿、お腹が効果的である。
また、ナトリウムの摂取量を減らすために塩辛い食べ物はやめたほうが良いでしょう。
コレステロールの蓄積を抑制し血行をスムーズにして、動脈硬化、高脂血症、高血圧、糖尿病などの脳梗塞の危険因子の発症を予防する紅参も脳梗塞の予防に大きな助けになります。
脳梗塞の原因が心臓病、糖尿病、高脂血症などから生じる疾患なので、適切な運動と食事療法は必ず必要です。
そして脳梗塞に良い食品を摂取して、ストレスと有害な刺激に抵抗する免疫力を高めて維持する事がなにより大事です。
最も代表的なもので韓国代表の健康食品である紅参もあります。
紅参は血流も円滑にして記憶力の改善、疲労回復、血流改善、抗酸化の薬理作用を持っている為、脳梗塞予防に勧められてる食品の一つです。
紅参は、さまざまな論文と専門医療陣の臨床試験に基づいて、脳梗塞の前兆症状を予防し、脳梗塞に良い食品として挙げられていますが、市販されているすべての紅参製品がこれらの効能を示すことではありません。
紅参を飲む事だけが脳梗塞改善に効能がある食品と決めることはまだ難しいからです。
ただし、軽い運動と食事療法を守りながら紅参を飲むと基礎体力が強くなり、免疫力を高めて、血流の流れも円満になる事を助ける事は可能です。
つまり、紅参が脳梗塞の治療薬にはならないので、前兆症状がある場合は早めに病院へ行きましょう。
最後に
考えてみれば、自分がいつどんな病気になるかは誰も分からないことですよね。
体に良い食べ物を食べて適切に運動をしても、思いもつかない病気にかかる可能性は誰にもある事だとおもいます。
体を元気にしてくれる食べ物の摂取や運動はもちろん大事ですが、何よりだいじなのは、まめにチェックすることだと思います。
実は、昨日耳鼻科へ行ってきましたが、普段の血圧はどうですか?の質問に答えられなかったんです!
最近、血圧を測ったことがないな・・・と、思って分かりませんと答えたら、
「ご自分の基本的な体力情報は自分でチェックするのが大事です。
体力や体質に合わせて薬も効いたり効かなかったりするので、まめにチェックしてください」
って言われて、そうだな・・・と反省しました。
人は誰でも、頼る癖があるとおもいます。
体に良い食べ物だと聞いて、ただ、それを食べるだけでないかが改善されると思う癖はあんまり良くないと思います。
基本的に適切は運動といつも前向きに考える精神を持つ事はなにより大事だと思います。
今日からは特に痛いところがなくても、常にご自分の健康チェックを実践していきます。
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