高麗人参 紅参はなぜ6年根なのか?

紅参とは?

高麗人蔘は2000年以上も前から東洋の人々は病魔や老衰から人々を守る神秘の薬物として、さまざまな神話で語り継がれるくらいの名薬として日本でも古くからよく知られております。
その高麗人蔘のほとんどは3~4年で栽培され商品化しますが「正官庄」紅参は、6年根だけを使用します。
なぜ6年根だけ使うのかその理由を説明させていただきます。

高麗人参の生育の過程

273CD64B5292AE8518B0CB
高麗人参は、芽生えて育ち始まると1年に一枚ずつ掌葉(しょうよう)が育つようになります。

高麗人参の年根別外部形態をみると、6年までの葉と根で顕著な成長を見せます。

葉の掌葉(しょうよう)数が1年生の時1枚から6年生になると6つの年数と一致するように増加したが、7年生以降からは年数がいくら増えても葉が6枚以は増えません。
高麗人参は長くなるとより良いではないのかな?と思うかも知りれませんが、
7年目からは、もはや掌葉(しょうよう)根は太くなるが、根が割れやすく病虫害に対する抵抗力も弱くなり栄養価値も著しく低下してしまいます。

ですので高麗人参は6年根のとき収穫をします。
高麗人参は6年目が最高の黄金期だと言います。
それでは年数によってどのように成長するのか説明させていただきます。

1年根

一個の葉柄と三つの小さな葉が生じて胴體が形成されます。
根が肥大しており、30~40個の細根が出てきます。

(人の歳に比べると3歳ほどです。)

165FE13A4D893B2A162EDA

2年根

二つの葉柄が出てきて、それぞれ5つの小さな葉が形成されます。
細根がすべて切断され、主根のみが残ります。

(人の歳に比べると8歳ほどです。)

115F443A4D893B2A15C787

3年根

3つの葉柄と5つの小さな葉が形成され、胴體が大きくなります。
支根の生長が促進され支根が分離されます。

(人の歳に比べると13歳ほどです。)

195EEA3A4D893B28132B70

4年根

4つの葉柄と5つの小さな葉が形成され、根が肥大する形になります。
主根が肥大され支根と細根の生長が促進されます。
この時期に高麗人参特有の体型が形成されます。

(人の歳に比べると16歳ほどです。)

1262DE3A4D893B2811F26D

5年根

4つの葉柄と5つの小さな葉が形成され、人の形に似るようになります。

(人の歳に比べると19歳ほどです。)

1461183A4D893B2915B037

6年根

6つの葉柄と5つの小さな葉が形成して高麗人参の形が完全に完成された時期です。
脳頭が大きくなり胴體の長さが7~10cm、直径2~3cmのいくつかの支根が生成されます。
根全体の長さは34cm、重さは40~120g
高麗人参が完成した時期だから、人体に有効な成分が最高潮に達する時です。

(人の歳に比べると23歳ほどです。)

1260153A4D893B2917B01B

7年根~

高麗人参は、7年以上の成熟すると体型のバランスが悪くなり表皮は木質化します。
また、加工時には、穴、芯が多く発生して中身が白くなるため品質が低下します。

つまり、高麗人参は6年根の時に人間でいう絶頂期で完璧な人参の形になります。

それ以降は老化現象が始まってくるのです。

高麗人参の有効成分の含有量比較

このように育てられた高麗人参は、多様な成分を持っています。
最も代表的な成分である「サポニン(※注1)」から非サポニン系の成分である「酸酸多糖体」「アミノ糖」など使えない所が無いほど多くの成分を持つようになります。
韓国では4年根と6年根の高麗人参が主に流通していますが、
高麗人参の生育の過程での説明のように、6年根の成長が最高頂に達するため、有効成分の含有量が4年根に比べて優れていることが知られています。
実際に6年根が4年根に比べて優れているという論文が国内外で発表されています。

年数による人参サポニン(ジンセノサイド=Ginsenoside)成分の違い

高麗人参学会で発表した「最新の高麗人参、成分と効能編」によると、一般的に、年生別 人参サポニン(ジンセノサイド)(※注2)含量をみると低年根の2~4年生は、主に糖(sugar)の含有量が多くて人参サポニン(ジンセノサイド)の含有量が少ないです。
それに比べて5~6年生高麗人参が人参サポニン(ジンセノサイド)の含有量が高いと報告されています。

 

サポニンとジンセノサイドはサポニン(saponin)とは?ジンセノサイド(人参サポニン)とは?でも説明してあります。

 

これは、5年生で年間成長の増加率が最も大きく、6年生以降は、根の肥大成長は鈍化して組織が緻密になる成分の変化が進行して
人参サポニン(ジンセノサイド)の含有量が最大限に含有されているのが6年根だと報告されています。


高麗人参の薬用成分の一つがサポニンで、その中の高麗人参のみの薬用成分を人参サポニン(ジンセノサイド)と呼ばれます。
すなわちサポニンが多く含まれてるのが良いのではなく人参サポニン(ジンセノサイド)の含有量が高いのが良い高麗人参だといわれています。

しかし、最近の研究結果では4年根の高麗人参に人参サポニン(ジンセノサイド)が多いという話もありますが、それは高麗人参に含まれてる32種の人参サポニン(ジンセノサイド)の事ではなく、人参サポニン(ジンセノサイド)の中でジンセノサイドRb、Rg、Roの成分の3種類の濃度が高いと言う話です。

年根生別のサジンセノサイド(Rb、Rg、Roの成分)の3種類の含有量

  • 4年根 29.66mg
  • 5年根 28.76mg
  • 6年根 26.34mg

4年根の方が多くのサポニンが含まれていますが、これは一部の人参サポニン(ジンセノサイド)の成分になります。
これは3種類のジンセノサイドRb、Rg、Roの成分の濃度だけの結果です。

 

高麗人参1根(1支)に含まれた32種類のジンセノサイド(人参サポニン)含有量は6年根>5年根>4年根の順になります。

32種類のジンセノサイド(人参サポニン)の含有量

  平均重量 総ジンセノサイドの含有量
4年根 60.30g 431.97mg
5年根 80.54g 606.56mg
6年根 92.25g 657.80mg

また、根の太さに応じたジンセノサイドの含有量をみると、根の直径が大きいほど含有量が高いという研究結果もあります。
したがって、人参サポニン(ジンセノサイド)の含有量だけで見れば、6年根を使用することが、より多くのジンセノサイドを得ることができます。

つまり、高麗人参4年根を1本(1支)と半分を食べたら高麗人参6年根の1本(1支)と同じジンセノサイドの量になります。

高麗人参のタンパク質

高麗人参に含まれる水溶性タンパク質の含有量が多いほど熱安定性が高い薬理成分が含有されることが知られていますが、
X-線のような放射線防御効果のような熱安定性タンパク質が持つ薬理成分は、主に胴體部分にあります。

これは、免疫システムなどに作用して紫外線などでDNAが損傷される部分を大幅に防御する役割、肝機能の改善、リンパ球の分裂促進、血糖降下、インスリン類似作用、神経毒作用、酵素系の代謝調節作用などの多様な薬理作用などを持っていて、これは、高麗人参を紅参に加工した時に多くの量が増加することを研究発表した論文が多いのですが、薬理作用を医学的に証明するために今も研究を続けています。

高麗人参の絶頂期 6年根だけを紅参に加工する

高麗人参の有効成分にはサポニン成分以外に、多糖体、ポリアセチレン系、フェノール系、アルカロイド、精油、アミノ酸、ビタミンなどの成分が広範囲に含まれています。
これらの有効成分が一番多く含まれてるのが6年根の高麗人参です。
6年根のままでもいいのですが、紅参に加工するとさらに有効成分が増すのです。

 

6年根の高麗人参をそのまま摂取しても問題はありませんが、
高麗人参が紅参に加工された時はもっと多くの有効成分が生じます。
紅参の有効成分と言うのは、最も代表的な成分である「ジンセノサイド」、
すなわちサポニン成分を含んでいて酸性多糖体、ポリアセチレン、フェノール化合物、熱安全性タンパク質、インスリン類似物質、ミネラルなど、さまざまな非サポニン成分が含まれています。紅参に加工される時生じる体に良い成分をいいます。

高麗人参6年根を紅参にする理由

高麗人参6年根の良質の高麗人参だけを選別してじっくり蒸した後、乾燥される過程を経て、水分含量を15%以下に加工することが基本的な紅参の製造過程ですが、水分含有量を減らすと、微生物増殖を抑制されます。

さらに重要なことは、これらの紅参製造過程の中で、高麗人参の中のサポニンが化学構造の変換が起こり、

加工前の高麗人参にはないサポニンが生成されるという事実です。
ジンセノサイドRg3、Rg2などのジンセノサイドは高麗人参にはなく、紅参に多く存在します。

紅参は、32種のサポニンと一緒に無数の非サポニン系の成分が含有されています。
実際の紅参から明らかになったサポニンの割合は約3%くらいようです。
非サポニン系の有効成分を含めて、まだ明らかにされていない有効成分が無限に広がっているわけです。

最近では、これらの紅参の非サポニン成分についての研究も盛んに行われています。
紅参の免疫力、疲労回復の改善など5大効果を得るためには、サポニンと非サポニンの
バランスの取れた摂取が最も重要なことは、学界および研究の結果として明らかになっています。

6年根は高麗人参の効果が一番でる

以上のように高麗人参 正官庄 紅参はすべて6年根ものを使用しています。

理由をまとめると、

  • 6年根が良い理由: 高麗人参は6年根が成熟期 人間でいう絶頂期を迎えます。
  • 紅参に加工する理由1: 高麗人参6年根を紅参に加工すると新たなサポニンが増えて合計32種類のサポニンになります。
  • 紅参に加工する理由2: 高麗人参6年根を紅参に加工すると水分含量が下がるので品質を長く保つことができるようになります。

以上の理由から高麗人参の健康機能を最大限に引き出すのは高麗人参6年根を使って加工した紅参になります。

 

正官庄は紅参と一緒に115年の長い間、ジンセノサイドを含む酸性多糖体などの非サポニン系の良い成分が最大化することができる製造方法を常に研究、開発しています。
紅参の多様な成分をバランスよく分散させることができるように、
最も科学的な方法で製造して皆さんに伝えささげることが正官庄のみの誇りです。

 

 

 

注1 サポニンとは

サポニンは、化学的に(配糖體:glycoside)と呼ばれる化合物の一種です。
サポニン(saponin)はせっけんを意味するギリシャ語のsaponaに由来します。
水溶液で石鹸のように微細な泡を出すところから名づけられました。
人参サポニンは人参(Ginseng)グリコシド(配糖體:Glycoside)という意味で「ジンセノサイド(Ginsenoside)」と呼ばれております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました