以前は韓国に行かないとなかなか手に入らなかった韓国食材が新大久保のコリアタウンで買えるようになったと思ったら、最近はネットや町のスーパーで手軽に手に入るようになりましたね。
韓国の食材として人気があるのはの日本だけではなく世界的に人気の辛ラーメンのような麺類が多かったですが、最近は麺類だけではなくお酒やおかず、健康食品、韓国でしか手に入らない野菜まで種類がどんどん多くなってきました。
その中でも夏に楽しめる冷麺を紹介したいと思います。
冷麺の読み方
冷麵は日本ではレーメンと言う呼び方が多いですが、韓国でも漢字の通りに言います。
漢字の読み方
冷麺は日本語ではレーメンと読むのが一般的ですが、韓国ではレンミョンと言います。
- 冷:랭ーレン
- 麺:면ーミョン
ハングルの法則で読み方が変わる
冷麺はそのまま読むと랭면(レンミョン)になりますが、頭音法則(とうおんほうそく)により
頭文字が[ㄹ]は「ㄴ」に変わる法則により랭면(レンミョン)が냉면(ネンミョン)に変わります。
北朝鮮でも同じ名前?
ハングルと言う同じ文字を使いますが、方言のように意味がかなり違う場合が多い北朝鮮語では
漢字の読み方のまま冷麺ー랭면(レンミョン)と言います。
冷麺の発祥地は北朝鮮
韓国の食べ物が好きな方なら誰もがご存じの冷麺が実は北朝鮮が発祥地であることをご存じでしょうか?
冷麺は北朝鮮は発祥地ですが平壌(ピョンヤン)と咸興(ハムフン)の2種類に分けられます。
冷たい汁ありで辛くない麺と汁なしで辛い麺があります。
平壌(ピョンヤン)式冷麵
一般的に冷たい汁ありで辛くない麺を平壌(ピョンヤン)式と言います。
出典:https://namu.wiki/w/%EB%83%89%EB%A9%B4
咸興(ハムフン)式 レーミョン(랭면)
出典:https://namu.wiki/w/%ED%95%A8%ED%9D%A5%EB%83%89%EB%A9%B4
汁なしで辛い咸興式冷麺は塩辛のように発酵させた刺身と辛い味付けで混ぜて食べる麺を言います。
平壌ピョンヤン式と咸興ハムフン式冷麺のうわさ話
ただ、平壌式が汁ありで咸興式が汁なしで辛い麺として一般的に定着した事でわ変える方法もあるようです。
2つの冷麺の確実に違うことは麺の素材で分けるようです。
平壌式冷麺はそば粉が入ってる麺で、咸興式冷麺は片栗粉が入ってる麺が多いのです。
正直、韓国人の私も何十年も食べてきた冷麺ですが平壌式と咸興式の違いが良く分かりません( ´∀` )
まさに香川のうどんと秋田のうどんの違いがそこまで区別できない事と似てるかも知りません。
北朝鮮には冷麺が無い❓
冷麺の発祥地である北朝鮮では、私たちが知っている一般的な冷麺をすべて「국수-ククス-クッス(2番目のクは小さく発音」と言って日本語では「そめん=국수-クッス」の意味になります。
現在、北朝鮮でも「冷麺」と称するのは、平壌式麺の別名である平壌冷麺(평양랭면)だけで、その他の冷麺についてはすべて「そめん」と言います。
北朝鮮で冷麺をただ「そめん」と言うのは、古くから平安道(평안도-ピョンアンド)、 黄海道(황해도-ファンヘド)一帯で最も多く食べた「そめん」がまさに冷麺だったからです。
麺が好きな韓国人?
同じ理由で咸鏡道(함경도ーハムキョンド)では咸興冷麺の原型である片栗粉麺をそめんと呼び、江原道(강원도ーカンウォンド)ではそめんといえば一番先にそば麺を思い浮かべます。
一方、両班が多かった京畿圏[경기권-キョンギクォン]や、三南地方[삼남지방-サムナムジバン](忠清道[충청도-チュンチョンド]·全羅道[전라도-チョンラド]·慶尚道[경상도-キョンサンド]の3つ)では、
パーティーなどの日に食べる温麺(온면-オンミョン)が最も普及していたので、麺といえば温麺を先に思い浮かべます。
つまり、北朝鮮に「冷麺」という名前がないから、「そめん」と呼ばれたのではなく、韓国全国8道の各地域ごとに最も多く食べた麺の種類が何なのかによって、同じ「そめん」という名前でもそれぞれ連想する食べ物が違っただけです。
え?冷麺って冬の食べ物??
実は冷麺って冷たい麺料理にもかかわらず北朝鮮では冬を代表する食べ物でした。
韓国は、昔から床暖房と言うオンドル文化がある国です。
日本の東北のように寒い北朝鮮で部屋の中がオンドルの影響で温度が上がる時、体温を維持するために食べた料理が冷麺であります。
今は部屋の温度を普通に調節できますが、昔は温度調節が出来なかった為、体温を維持するために考えた料理が今の冷麺でした。
オススメ冷麺 ベスト4
それでは日本でも買える袋麺の冷麺を4種類紹介します。
4位 金家 冷麺
こちらは汁ありの平壌(ピョンヤン)式冷麵になります。
3位 宋家 冷麺
こちらも汁ありの平壌(ピョンヤン)式冷麵です。
2位 農心 ビビン麺
汁なし辛い冷麺の咸興(ハムフン)式冷麺です。
1位 農心 冷麺
汁ありの平壌(ピョンヤン)式冷麵
スーパーでは一袋150円ほどで販売していますので、ぜひ一度食べてみてください。
トッピングにゆで卵や千切りのきゅうりなどを添えるとなお一層美味しい冷麺になりますよ。
袋麺 ふるる水冷麺・ビビン冷麺を食べてみる
家では日本に居るときは主にふるるの冷麺を食べています。実際に作った様子を画像にしましたので紹介します。
水冷麺(平壌ピョンヤン式冷麵)
氷で冷たくしてゆで卵や野菜を入れると美味しいです。(今回はレタスを入れました。)
野菜は冷蔵庫にあるもので何でもあると思います。冷麺屋さんでは大根やキュウリがよく入っています。
ビビン冷麺(咸興ハムフン式冷麺)
こちらは辛くて汁が無いタイプのビビン冷麺、トッピングは半熟たまごと刻んだキュウリに白ごまをふりかけています。
冷麺のトッピング
トッピングもあると楽しいですよ!
今回のトッピングはコチュ・豚肉・ネギキムチの3種、キムチやコチュは辛くて口直しにピッタリ、豚肉は細切りにしてネギキムチと麺と一緒に食べると美味です。
- コチュ(고추):日本で言うと唐辛子で、かなり辛いものから辛くないものまで、お口直しに味噌に付けて食べます。
- 豚肉:豚肉を細く切って冷麺と一緒に食べるとより美味しくなります。
- ネギキムチ(파김치):夏は白菜キムチが作れないので、小ねぎでキムチを作って食べます。肉の付け合せとして相性バツグンです。
ソウルで有名な冷麺のお店(日本人のサイト運営者 井上)
韓国に行くと気軽にソウルや平壌式の冷麺が食べられて、わたしもいくつか食べにいきましたので紹介していきます。
平壌ピョンヤン式冷麺 ソウル麻浦区にある「을밀대ーウルミルテ」
地下鉄3号線と6号線の대흥(デフン)駅2番手口から歩いて400mくらい歩くとソウルでは歴史ある
「을밀대ーウルミルテ」と言う平壌式冷麺屋で、ソウルでまだできて数年の行列のできるお店です。
このときは冬の寒い時期で、トッピングは白菜キムチと大根、辛子もついていました。
赤いのでコチュやカプサイシンが入っていて辛そう↓に見えますが、あまり辛くはありませんでした。
韓国の人は美味しいと言うが、日本人のわたしが食べた感想は率直に言って??それほど美味しいとは思えませんでした。
오장동 냉면(オジャンドン冷麺)
こちらのほうが日本人にも美味しく感じるお店だと思います。
オジャンドンの詳細は画像が探せなかったので、サイト↓をご覧ください。
同じソウルにある咸興式冷麺屋の中でも体表的な오장동흥남집 본점(オジャンドンフンナム本店)で、私は平壌式より咸興式冷麺が口に合う感じです。
オジャンドン冷麺の地図はこちら(韓国語)
思い出しましたが、このお店に行ったとき隣のテーブルでめちゃめちゃおいしそうなお肉料理を食べていたので、私も頼んでみたかったのですが量が半端じゃなくて・・・
また今度行ったときは必ず肉料理も食べてみたいです。
咸興ハムフン冷麺・平壌ピョンヤン冷麺 どっちが好み?
韓国に居ると夏には必ず食べたくなる冷麺!
辛い汁なしの咸興冷麺と、汁ありの平壌冷麺、あなたはどちらがお好みですか?
まだ冷麺を食べたことが無い方はぜひ袋麺の冷麺から試してみてくださいね。
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商品名 | 農心 ふるる水冷麺 | 農心ジャパン ふるる冷麺ビビン冷麺 | 宋家の冷麺 韓国冷麺 れい麺 韓国 물냉면 | 金家の冷麺 |
メーカー | 農心 | 農心 | 宋家 | 金家 |
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