子供の頃から食べれないものが無いほど一旦味を見てみる癖がある私がめちゃめちゃ久しぶりに世界で2番目に臭い食べ物である「ホンオフェ」を食べました。
久しぶりにホンオちゃんの臭いを感じながらおいしく頂いたホンオフェを紹介します~~
中学校2年生だったと思いますが、お母さんの友たちが経営する食堂で初めてホンオフェと言う料理を食べましたが、最初のホンオの臭いはマジで強烈で今も忘れられないですね!
でも、臭い~と感じながらもおいしく食べた記憶もあります。
世界で2番目に臭い!ホンオフェとは?
世界2番目の臭さ
世界2番目に臭いホンオフェは、強烈なアンモニア臭がするのでトイレの臭いで食べられない人もたくさんいるようですが、食べてみるとまろやかで魚の軟骨がコリコリして美味しいのが不思議。
アンモニア臭の塊とも言えるホンオの臭いのレベルから言いますと何と?6230Auもあります!
まず、日本の食卓に毎朝上がってくる納豆が452Au、そして日本で最も臭い食べ物であるくさやが1267Auです。
日本で一番臭いと言われている食べ物のクサヤ(6位)も魚を特製ダレにつけて発酵させたもので、焼くと強烈な臭いがしますが、普通の焼き魚よりもまろやかで美味しい味わいがクセになります。
台湾の臭豆腐が420Auだから臭豆腐の14倍くらい臭いです。
ちなみに世界で一番臭い食べ物はスウェーデンのシュールストレミングで8070Auです。(食べてみたい♪)
ホンオフェ(홍어회)とは?
ホンオフェ(홍어회)と言うのは韓国語で魚の名前(ホンオ)+刺身(フェ)を言います。
日本では刺し身と言うの生の魚が浮かびますが、ホンオフェはエイを発酵させて火を通さずに食べる事で刺し身を意味する韓国語のフェと言う言葉を使って「ホンオフェ(홍어회)」と言います。
ホンオフェの読み方
ホンオが魚の名前で日本で言うとガンギエイになり、フェが刺し身の意味です。
- ホンオ=ガンギエイ(雁木鱝):홍어
- フェ=刺し身:회
ホンオは日本語でエイの仲間 ガンギエイという魚
ホンオはエイの仲間↓でサメと同じ軟骨魚類なのでアンモニア臭がするのですね。
なぜホンオフェ(홍어회)は美味しいのか?
臭いのに美味しいという逆の状態なので、ホンオフェ(홍어회)を食べたことが無い人にはちょっと信じられない状態だと思います。
魚を発酵させることによってまろやかになり、味に深みがでるようですね。
しかし、臭い~~と感じながらおいしいと感じるのはなぜでしょうか?
ホンオは発行により実が柔らかくなり、軟骨魚類なので軟骨の食感が調和して、さらにアンモニア臭のような独特な臭いで味覚だけではなく臭覚まで楽しめます。
ホンオフェを食べると口の中はコリコリナ食感で鼻から何かスッキリする息が出て食べた経験が無い方には言葉では表現できない程美味しいです。
ホンオは何で臭いの?
一言でいうと「アンモニア臭」のホンオはなんでこのような臭いをするのか本当に不思議でありながら今は何となく分かる気もします。
子供の頃は腐ってる!と思いましたが、年を取ると腐ると発酵の違いが分かるようになったからですね。
どの食材でも発酵させると嫌なにおいをしますが、ホンオはなぜ?アンモニア臭をするのか?
本当に腐ってないのか?知りたくなりますね。
それで、なぜ?ホンオがアンモニア臭を出すのか、そしてどこからそんな臭いをプンプン出しているのか調べてみましした。
魚は大きく脛骨魚類、軟骨魚類に分けられます。
一般的な魚は脊椎せきついのある脛骨魚類
脛骨魚類は硬い脊椎を持っていて、私たちが一般的に知っているほとんどの魚がこれに当てはまります。
軟骨魚類
軟骨魚類は名前からわかるように「軟骨」、つまり硬い脊椎の代わりに軟骨になっています。
代表的には、ホンオ、アカエイ、サメの種類があります。
ところが、ホンオが腐ってないけど、腐ってるようなアンモニア臭を出す理由と軟骨魚類とはどんな関係があるのでしょうか。
ホンオフェの臭さの秘密は「尿素にょうそ」にあります。
尿素はいくつかの老廃物と共に尿中に排出されるのが一般的です。
軟骨魚類はこの尿素を尿に排出せずに皮膚に送ります。
脛骨魚類のように尿素を排泄して浸透圧を調節するのではなく、体内(皮膚)に保存しておく方法で浸透圧を調節します。
皮膚に保存した尿素はアンモニア発酵を経て雑菌を殺すことになります。
普通の魚は死後硬直と弛緩期(硬くなった筋肉が緩む過程)を経てから腐敗しますが、ホンオはアンモニア発酵を経て腐敗菌を殺します。
このため、ホンオは長い時間が経っても腐らず発酵されて、私たちは「発酵されたホンオ」を刺し身として食べることが出来ます。
ホンオフェの起源
ホンオフェ(홍어회)は,かなり昔から韓国人が楽しんだ料理らしいです。
韓国の文献によると高麗時代までさかのぼります。
当時の高麗時代の韓国は頻繁に侵略をされて大変だったらしいです。
高麗時代の空島政策
国民を保護するために国が考えた「空島政策」と言う方法を実行しました。
空島政策と言うのは言葉の通りに島に人を一人も残さずに空く状態を言います。
高麗時代の空島政策により韓国南部の島である黒山島(フクサンド:흑산도)の住民達を
栄山浦(ヨンサンポ:영산포)に強制移住させました。
黒山島(フクサンド:흑산도)の特産品でありながら黒山島(フクサンド:흑산도)住民達の主食だったホンオを持って栄山浦(ヨンサンポ:영산포)に移住しました。
移動中にホンオは自然発酵
しかし、その当時島から陸地に移動できるの手段は船だけで、船に乗って栄山浦(ヨンサンポ:영산포)まで移動した住民達は徒歩で目的地まで移動しました。
国が指定した場所までの移動にかかった時間は4~5日ほどで、そのあいだ黒山島(フクサンド:흑산도)から持って行ったホンオは自然に発酵されてしまいました。
これがホンオフェ(홍어회)の起源だと言う話があります。
ホンオフェの名産地方
韓国全羅南道(전라남도:チョルラナンド)の港町である木浦(목포:モッポ)地域の郷土料理で、特に黒山島(フクサンド:흑산도)で取れるホンオが一番おいしい噂がありますが、
実は韓国は全羅南道(전라남도)だけではなく釜山(부산:プサン)や江原道(강원도:カンウォンド)などの港町でも取れるらしいです。
ただ、お米と同じように地域によって味がちがうと言われることのようにホンオは
全羅南道(전라남도)黒山島(フクサンド:흑산도)で取れるのが一番おいしくて料理もうまいようです。
ホンオの食べ方
ホンオだけでも十分美味しいですが、もっとおいしく食べる方法がありますので、その方法も紹介します。
ホンオ三合(홍어삼합:ホンオサマプ)
ホンオ+煮込んだ豚肉+キムチをサンチュなどの野菜にまいて食べることを
ホンオ三合(홍어삼합:ホンオサマプ)と言います。
3つの食べ物の調和によるその味は、発酵されて炭酸のように強烈な味をするホンオにまろやかな豚肉とサッパリするキムチの調和はありえない程相性が抜群で美味しいです!
私の文章力ではうまく伝えなくて申し訳ないほど美味しいです。(想像するだけで口の中に唾が溜まります。💦)
マッコリと相性バツグン!
美味しいお料理の共であるお酒も紹介します。
日本では女性に人気がある「マッコリ」とホンオ三合(홍어삼합:ホンオサマプ)の相性は
一言で言うと「とろけます~~」
ホンオ三合の意味なに??
韓国で売っているホンオフェ セット
私が今回日本で購入したホンオト同じのが韓国では16900ウォンで販売されていました。
韓国ではホンオだけではなくホンオ三合(홍어삼합:ホンオサマプ)セットもネットで販売されています。
韓国の家庭では自分で作る?
ホンオを発酵させる方法はとてもシンプルにみえますが、意外と難しいようです。
実家のお母さんに作り方を聞いたことはあるけど実際にうちの母親も家では無理!と言いました。
それでは、家でも作れるかどうか作り方を紹介します。
ホンオフェを家庭で作る材料
材料は、韓国の蓋つき壺(ツボ)、藁(わら)、松葉(まつば)、押し付け石が必要です。
- ツボ:つけておく壺
- わら:乾燥させるために入れる
- 松葉:香り付け
- 石:一番下に置く、つけたときに液が貯まるのでわらが濡れないようにする。
ホンオの水分を拭き取る(水洗い厳禁)
取れたてのホンオ(エイ)を水で洗わずに表面の水分などを綺麗なタオルやキッチンペーパーで拭いてください。
水で洗わない理由はホンオの皮膚表面に付いてる尿素が流れてしまう可能性が高いからです。
ホンオフェ漬け方:セット方法
- 最初に押し付けようの石を壺の一番下に入れてください。
- その上に、藁を置いてざく切りしたホンオを壺の中にいれます。
- 入れるときは藁とホンオを順番で重ねて入れてください。ホンオ1枚の次に藁をのせて又ホンオをのせて、その次藁を載せる順番で壺の中に入れてください。
- 最後に藁と松葉を一番上にのせてください。
壺にビニールかラップでフタをする
その後は壺の中に空気が入らないようにビニールやラップなので蓋を作ってください。
紐やコムなどでしっかり止めてください。空気が入るとうまく発行されずに失敗する可能性があります。
最後は壺の蓋をしっかり閉じてください。
日本の納豆と同様に韓国でもホンオフェは作らなくなった
とても簡単にみえますが、最近は殆どの家庭で作らなくなりました。
昔は日本でも納豆を一般の家庭で作りましたが、今は市販の納豆が一般的になっている事と同じように韓国でもホンオを発酵させる家庭はあんまりないです。
最近は、家庭で発酵させなくてもいいように技術などが発展しているから市販のが簡単で便利です。
しかし、全羅南道(전라남도:チョルラナンド)の田舎に行けば直接発酵させて販売するお店も多いので、韓国旅行行った際はぜひその味を味わってください。
ホンオはどんな時に食べられる?
世界で2番目に臭い食べ物に選ばれるほど臭いホンオフェはいつ食べるでしょうか?
日本の土用の丑の日に伯母儀を食べることのように、ホンオも独特な味をするから特別な日に食べます。といってもホンオが好きな人はいつでも食べたいと思っているのではないでしょうか。
冠婚葬祭
全羅南道(전라남도:チョルラナンド)地域の特産品でもあるため、その地域では結婚式やお葬式などの村に大きな集まりがあるときは必ず出す高級料理でした。
その地域の冠婚葬祭に色んな高級料理がたくさんあっても、ホンオが無いと「今日なあんまり食べ物が無かったね!」と言う話があるほどその地域の冠婚葬祭には必ず出す料理でした。
今は、全国の食堂で食べれるほど多く知られていますが、昔は全羅南道(전라남도:チョルラナンド)でしか食べる事が出来なかったようです。
晴れの日に!
その他にも、韓国人(ホンオフェ嫌いな人もいます)にとってホンオフェはご馳走なので、めでたい日や特別な日にはホンオフェを食べる習慣があります。
ホンオのホンオフェ(刺し身)以外の食べ方
こんなに特別で独特な味をするホンオは発酵させた刺し身以外は食べる方法が無いでしょうか?
日本の方でも納豆が苦手な方がいることと同じように韓国の方もホンオフェが苦手な方がいます。
その方たちの為だと言う意味ではありませんが、アンモニア臭を楽しめない方のための料理方法があります。
ホンオチム(홍어찜)
ホンオチムは、ホンオを発酵させないで半乾燥程干し物にしてやサイト一緒に蒸す料理です。
ホンオチム(홍어찜)の意味
- ホンオ(홍어):ガンギエイ
- チム(찜):蒸す料理
韓国語でチムト言うのは蒸す料理を意味します。
ホンオチム(홍어찜)つくり方
- ホンオ:半乾燥状態のホンオ300g
- 材料:醬油5T、韓国の唐辛子粉3T、ニンニクおろし1T、刻みねぎ1T、唐辛子2個、砂糖1T、ごま油1T、白ごま1T(これを基準で量を調整してください)
半乾燥状態のホンオと材料を蒸し鍋に入れて蒸します。
ホンオの量にもよりますが、20分~30分ほど蒸した後、菜箸でホンオの身を刺してみて柔らかいと感じたらお皿に出してください。
準備したソースを蒸したホンオの上にかけて食べてください。
発酵させたホンオ程ではないですが、干し物ホンオも少しアンモニア臭のような独特な臭いがします。
ホンオムチム(홍어무침)
他にもホンオムチムというホンオの和え物もあります。
ホンオムチム(홍어무침):ガンギエイの刺身の和え物
ムチム(무침)は和え物を意味します。
ホンオムチム(홍어무침)つくり方
- ホンオ:200g(生でも発酵でもどちらでもOK)
- セリ:200g
- 千切り大根:200g(しんなりするまで10分ほど塩に付けて水切りをしてください)
- 材料:コチュジャンー5T,唐辛子粉ー3T,お酢ー3T,梅のエキスー2T,ニンニクおろしー1T,砂糖ー1T,白ごまー1T,ごま油ー1T
すべての材料を混ぜ混ぜすると完成です。
以前、紹介した冷麺の種類の中でビビン冷麺にホンオムチム(홍어무침)をトッピングするとフェ冷麺(회냉면)刺し身冷麺と言います。
ソウルのホンオ専門店
最近は全羅南道(전라남도)黒山島(フクサンド:흑산도)産ホンオがソウルではあんまり食べれないお店も多いです。
日本の鮭のように産地がチリになっているホンオが多いですが、ソウルで何か所では全羅南道(전라남도)黒山島(フクサンド:흑산도)産ホンオフェを楽しめるお店もあります。
今回私が紹介するお店はソウルの東大門市場から近い所にあります。
市場の中にあるお店ですが、韓国のテレビ番組にも紹介されたお店です。
- ホンオフェ:小ー20000ウォン(2000円ほど)大ー35000ウォン(3500円ほど)
- ホンオムチム:小ー20000ウォン(2000円ほど)大ー35000ウォン(3500円ほど)
- ホンオの揚げ物:25000ウォン(2500円ほど)
今度、韓国に行ったらぜひ寄ってみてください。
日本でホンオフェが売っているところ
新宿でホンオフェが食べられる
しかし残念ながら日本では韓国マートでしか手に入らないです。
もちろん冬になるとネットショップで期間限定で販売する時もありますが、それもいつになるかは分かりません。
食べたい時、すぐ食べる方法は韓国に行って本場の味を楽しむのが一番いいですが、何と新宿で食べれます。
ホンオフェだけではなくホンオ三合(홍어삼합:ホンオサマプ)も食べれます。
通販でホンオフェを売っている所ーYesmart(イエスマート)
韓国の食材などでおなじみのイエスマートは福岡や全国に数か所ありますので、お近くで韓国食材が気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
yesmartではカタログ注文もできますので一度注文してみてください。
ホンオ↓も売ってます!
ホンオフェ 食べてみてください(日本人サイト管理人 井上)
日本の方もクサヤや納豆などが好きで臭い食べ物が好きな方は、ぜひホンオフェに挑戦してみてください!
日本人のサイト管理人 井上もたまにホンオフェを食べますが・・・とにかくアンモニア臭くて乾いたトイレの臭いがするんですよねぇ、
ただ、口に入れるとまろやかに美味しい刺し身でお酒のお供として、特にマッコリと一緒に飲むとかなり美味しい。
ホンオフェの食べ方は、やはり韓国料理なのでコチュ・サンチュ・えごまの葉などと一緒に食べるのが定番、豚肉と一緒に食べても美味しいです。
私の場合は臭いがひどすぎるので、3枚くらい食べたらギブアップします。
ホンオフェは臭い食べ物が好きな方、ゲテモノ料理好きにもピッタリな料理です。
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