高麗人参茶の簡単な作り方と副作用

お茶

高麗人参は、加工技術によって飲み方から保存方法までいろいろ細分化されています。
その中でも、今回は高麗人参茶について調べてみました。

高麗人参茶の定義

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高麗人参を原料にして作られたお茶の事を言います。
高麗人参茶は、主に2種類があります。

  1. 高麗人参を時間をかけてじっくり煎じる方法で作ったお茶
  2. 高麗人参を加工して粉末化してお湯に溶かして飲むお茶 正官庄 紅参茶(粉末)

の2種類があります。

2番目の高麗人参茶は正官庄の粉末のお茶なのでお湯を沸かせば簡単に飲めます。

今回は、昔からある1番目の煎じて高麗人参茶を作る方法をお話させていただきます。

 

一般的に3年根以上の高麗人参を使用していますが、生蔘、乾蔘いずれも大丈夫です。

学名    Panax ginseng Meyer(= P。schinseng Ness)
分類    ウコギ科(Araliaceae)
利用部位    根
一日の容量    8~10g、2~3杯
健康効能情報    強壮、強精、神経、物忘れ(健忘症)、代謝、抗癌に効能があると言いますが、健康効能情報と言うのは医学的な効能ではないので効果とは言えません。

高麗人参茶の由来

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高麗人参の文献は色々残っておりますが、
高麗人参をお茶として飲み始めた由来だけの文献は残っていません。

三国志によると、高句麗人は谷から湧き出る水(潤水)を飲みながら住んでいたと書かれております。
当時の韓国は天然水を飲むのに非常に適した環境だったので、
水を沸騰させて飲みませんでした。日本も同じですね。

しかし、人々は天然水だけを飲んだわけではありません。
特定の材料を添加して水の味を良くする方法も分かるようになったという事も書かれております。

西暦357年に作られた高句麗安岳3号墳の壁画には、
女主人公のために侍女が蓋が付いた豪華な器に飲み物を持っている場面があります。
蓋があることから、天然水ではなく、湯の種類の飲み物と考えられます。

その中でも、高麗人参湯(高麗人参茶)が器に入ってる可能性が高いと学者たちは話します。
特に高麗人参湯(高麗人参茶)だと思う理由は
高麗人参は、高句麗が起源であり、この頃に外国にも知られた可能性がある。
高麗人参は、朝鮮では明の使臣を催すことにも出した貴重な飲み物だったからです。

 

承政院日記には、西暦1633年病気になった霊中枢府李元に内医院で獨蔘湯に砂糖の粉を入れて頻繁に飲んで元気を補充したという記録もあります。

この文献に出てる高麗人参湯と獨蔘湯が高麗人参茶の由来だと思います。
その理由は、高麗人参湯や獨蔘湯は高麗人参を加工しないで水で何時間もじっくり煎じる方法で作ります。この方法が現在の高麗人参茶の作り方と同じだからです。

 

これらの理由は高麗人参の文献にも出ております。
中国の神農本草経上品に最初の記録によると、
(高麗人参は昔から貴重な補薬材の一つで使い続けている)と書かれております。

 

この処方は、中国の「本草綱目」と「医学入門」などの記録にも書かれております。
韓国の記録には、「東医宝鑑」、「方藥合編」、「濟衆新編」などに引用されています。
処方の内容を観ると高麗人参37.5g一つのみとなっています。
つまり、高麗人参だけを定量で煎じる方法を意味します。

高麗人参だけを煎じると言う意味の獨蔘湯(ドクサムタン)とも呼ばれます。
そして高麗人参を長期保存しようとするときは、細辛(さいしん)と一緒に保管するのがいいと記録が残っております。

 

高麗人参だけを薬用するときは、薬湯器(煎じ薬を入いれておくうつわ)に
高麗人参と生姜·ナツメを同じ分量を入れて煎じます。

飲む回数は1日に何回でも大丈夫ですが、1日に2~3杯をお勧めします。

たまには甘草、蘇葉、枳實を一緒に使用すると、より良い高麗人参の効果を得ることができる。と言う記録が残されており、現在も漢医学では普通に使う方法です。

この方法が高麗人茶の由来だと言っても過言ではないです。

高麗人参茶の漢医学的効能・効果

私たちが毎日飲んでるお茶にも色々な効果や効能はありますが、
それらの全てが医学的の効果や効能を意味する事ではありません。

それでは、高麗人参茶を飲むとどんな現状が起きるのか調べてみました。
味が甘くて少し苦味があり、元気を補強して、渇急症(喉の渇き)を鎮めて、全身の健康を回復する。
病気に対する抵抗力を強くして環境への適応力も高めてくれる。
消火器を元気にさせて、特に赤血球ヘモグロビンを増加させ、骨髄の代謝促進による白血球の増加にも効果がある。
肺の機能を強化して息切れや汗を流すときに良く排尿量を減らし、発熱性疾患脱水によるのどの渇きを改善する。
血糖降下作用も大きく、糖尿病性疲労と喉の渇きを解く効果がある。
脳の活動を支援し、精神を安定させ、精子量と精子の運動を高めるもしてインポテンツ(ED)にも効果がある。

 

このような効果や効能は漢医学的な効果や効能を表します。
漢医学的な効果や効能を決める基準は毒がない食品を使うので、
化学的な薬を使う医学的な効果と効能の判断基準とは異なります。

高麗人参茶の作り方法

正官庄 紅参茶のようにすでに加工されてる高麗人参茶なら簡単に飲めますが、韓国の一般家庭では高麗人参茶を高麗人参から作ります。
一般家庭で手軽に高麗人参茶を作る方法を皆さんにも紹介します。

煎じて高麗人参茶にする方法

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材料:

高麗人参(水蔘、紅参、乾参などなどなんでも作れます)10g
水500mℓ

作り方:

高麗人参10gに水500mlの割合で煎じでください。
最初は強火で沸騰させて水が沸いてきたら弱火でじっくり煎じます。
煎じる時間は人参と水の量によって違いますが、
大体2~3時間を煎じます。
煎じる時、乾燥ナツメをいくつか入れるともっと良いです。

高麗人参茶の苦みに慣れてない方は砂糖や蜂蜜を少し加えて飲むとよいです。

日本の一般家庭で高麗人参茶を作る場合は、
高麗人参の生の物(水蔘)の購入がかなり厳しいと思います。
その時は正官庄の根参(プリサン)を利用してください。

 

韓国の場合は漢方薬局や家庭で高麗人参を煎じる専用家電製品がありますが、
まだ日本ではそれらを利用することが難しいので、
根参(プリサン)を普通のやかんやなべで煎じる事をお勧めします。

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漬けて高麗人参茶にする方法

 

材料:

高麗人参3根
はちみつ250g

作り方:

高麗人参を流水できれいに洗った後適切な厚さにスライスします。(厚さ2~3mmをお勧めします)
ガラス瓶に高麗人参と蜂蜜がよく混ざるように入れてください。
蓋を閉じて密封して蜂蜜がすべて溶けるように、半日程度常温保存してください。
その後3日ほど冷蔵熟成させます。
(この保管方法は6カ月ほど保管が可能です。)

これをお湯に大さじ1~2杯を溶かしてお茶として飲んでください。
好みによって量を調節してください。
この時は別にはちみつは入れなくてもよいです。

高麗人参茶の副作用

高麗人参茶は赤ちゃんからお年寄りまでどなたが飲んでも副作用はございませんが、
熱が出る風邪をひいたと時と消化機能が落ちてる時は飲むことを避けてください。

高麗人参は熱を持ってる食品なので、熱風邪のときは人によっては熱がもっと上がる可能性があると漢医学では言います。

また、消化機能が落ちてる時というのは漢医学でよく言われる気の流れが良くないという意味です。
何を食べても消化できないときは無理して飲む必要はありませんという意味です。
高麗人参茶の副作用と言うほどではありませんが、
なんでも食べ過ぎ飲みすぎないようにすることが一番大事です。

最後に

本当に昔から高麗人参が使われてきました。
今は簡単に飲めるお茶からカプセルやタブレットまで沢山の製品がありますが、
ご家族の為にお母さんの心を込めて丹念に煎じる方法で作る高麗人参茶もお勧めしたいです。

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